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Excelの業務自動化はVBAかWebアプリか|選んだ理由

Excelの手作業を自動化する時、VBA(マクロ)とWebアプリのどっちにするか。動く場所・スマホ・ファイルの配り方を Microsoft の説明で確かめ直して、私が Webアプリ を選んだ理由と、VBA で足りる場面を並べました。

Excelの手作業を自動化したいとなった時、最初に名前が出るのは VBA(マクロ)やと思います。私はそっちやなく、ブラウザで開く Webアプリ で作るほうを選びました。

先に結論を書いときます。Excel の中だけで、1人がパソコンで回す作業なら VBA で足ります。スマホから見たい、何人かで同じ数字を見たい、ファイルを配らずに済ませたい、AI の呼び方を自分の業務に合わせて組み込みたい。このどれかに当たるなら Webアプリ のほうが合う。

毎日の売上を Excel に打ち込んで、月末にまとめて報告書にする。業種を問わず、どこの事務所にもある手作業です。これを自動にしようとした時に、私がどう考えて選んだかを書きます。

比べた表(2026年10月に確かめ直した版)

VBA(マクロ)

Webアプリ

動く場所

Windows と Mac の Excel(パソコンに入れる版)

ブラウザで URL を開く

ブラウザ版の Excel

マクロを作ることも動かすこともできん

―

スマホ

iPhone・Android の Excel では VBA は動かん

画面の幅に合わせて作れば使える

人に渡す時

ファイルを配る。メールやダウンロードで来たファイルのマクロは、Windows の Microsoft 365 の Excel やと既定で止められる

配らん。URL を伝えるだけ

データの置き場

そのファイルの中

サーバーか、使う人のブラウザの中(作り方しだい)。会社の数字を載せるなら、ログインで見る人を絞る作りにする

追加の費用

Excel があれば要らん

置く場所の費用。小さい物なら無料の枠に収まることもある

後で直せる人

その VBA を読める人

そのコードを読める人

表のうち、AI(Claude)と公式の説明で確かめ直したのは「ブラウザ版の Excel」「スマホ」「人に渡す時」の3行です。「動く場所」の行と、「データの置き場」から下の3行は、私が AI と作って使ってきた上での見方です。「ブラウザ版」と「スマホ」の行は、Microsoft の公式の説明そのままです。ブラウザ版の Excel の説明には、VBA のマクロを作成、実行、編集することはできん(マクロ入りのファイルを開くことはできる)と書いてある。iPhone と Android の Excel は、マクロ入りのファイル(.xlsm)を開いて編集はできるけど、VBA は動かんと、ファイルの形式ごとの表に載っとります。

「人に渡す時」の行は、Microsoft の「インターネットからのマクロは、Office で既定でブロックされます」という説明からです。2022年から Microsoft 365 の更新で順に入った変更で、メールに付いてきたファイルやブラウザで落としたファイルを開くと、マクロは止まって「セキュリティ リスク」の帯が出る。動かすには、ファイルのプロパティで「ブロック解除」に印を入れるなどの手間が要ります。会社の決まり(ポリシー)や、信頼できる場所に置いたファイルは例外にできる、とも書いてある。この変更が効くのは Windows の Office で、Mac やスマホやブラウザ版には関係せん、とも書いてありました。

前の表は、言い過ぎが2つあった

この記事を最初に書いた時の表には、「AI組み込み」の行に VBA は「不自然・難しい」、「保守」の行に VBA は「VBA読める人限定」、Webアプリは「僕がClaude Codeで対応」と書いてました。どっちも言い過ぎでした。

AI のほうは、VBA からも外の API を呼ぶ書き方はあります(ここは私の知っとる範囲で、VBA から AI を呼ぶのは試してません)。それに Excel そのものにも Copilot が入ってきとる。ただ、セルに書く COPILOT 関数は試しの扱いのまま、2026年9月14日で使えんようになったと Microsoft の説明にあります。今は Copilot のウィンドウから使う形です。「Excel だと AI は無理」とは言えません。言えるのは、AI を呼ぶ部分を自分で好きに組みたいなら、Webアプリ のほうが道具がそろっとる、くらいです。

保守のほうは、Webアプリ でも同じです。コードを読める人がおらんかったら直せません。VBA だけが「その人限定」になるわけやない。頼む側から見ると、どっちにしても「作った物の中身を、後で別の人も読める形で受け取れるか」が、最初に聞いとく所になります。

VBA で足りる時、Webアプリ にする時

ここまでを踏まえて、私が分けとる線です。

VBA で足りる時:

  • 使うのが1人か、同じパソコンを使う数人
  • 元のデータも出来上がりも Excel のまま
  • 会社の決まりで、外のサーバーにデータを出せん

Webアプリ にする時:

  • 外出先やスマホから数字を見たい
  • 何人かで同じ数字を見て、ファイルのコピーが増えるのを止めたい
  • ファイルを配ると、受け取った側でマクロが止まる
  • 月ごとの要約や「来月どうするか」の相談を AI にやらせたい

間の道もあります。Excel のファイルは残して、作るのをプログラムに任せる形です。Python で xlsx を書き出す時の落とし穴はopenpyxlのExcelが#NAME?になる原因に書きました。それと、Microsoft の Office スクリプトもあります。ブラウザ版・Windows 版(バージョン 2210 以降)・Mac 版の Excel で使えて、操作を記録して繰り返せる。Power Automate と組み合わせれば決まった時刻にも回せます。ただし公式の説明では、法人・学校向けは、名前の並んどる契約(Office 365 の Business Premium や E3 など)と OneDrive for Business が要ります。個人・家族向けの契約は試し(プレビュー)の扱いで、Microsoft 365 Insider への参加も要る。Power Automate で回すほうは、法人向けの契約が要ります。私はまだ使ってないので、ここでは比べてません。Google スプレッドシートで回しとるなら GAS(Google Apps Script)という道もありますが、これもここでは比べてません。

私が Webアプリ を選んだ理由

きっかけは、仕事を受けるために載せとった紹介ページを作り直した時でした。「業務の自動化を作ります」と書いてあるのに、作った業務ツールが1本も無い。頼む側から見たら、これは頼まれへん。なので、まず見本を1本作ることにしました。

見本を作る側の事情で言うと、決め手は「人に渡す時」の行でした。

知らん人に見本を見てもらうのに、マクロ入りのファイルを送って開いてもらうのは、相手が Windows の Microsoft 365 の Excel なら、上に書いたとおり止められる前提になります。URL なら開くだけで済む。スマホの幅でも崩れんように作れば、スマホからでも見てもらえる。

それに、作りたかった見本が「売上の CSV を入れたら、集計とグラフと月次レポートが出て、AI が月の動きを要約する」物やったので、最初から Excel の外に出す前提でした。

作った見本と、その後

その見本は、この記事を出したのと同じ日に、AI(Claude)と作って公開まで持っていきました。CSV をドラッグすると、ダッシュボードと月次レポートが出ます。中身と作り方はCSVの売上集計アプリを1日で作った記録に書いてます。

最初の公開先は Vercel で、2026年9月に Cloudflare Workers へ移しました。Workers には1日10万リクエストまでの無料の枠があって(Cloudflare の公式の料金の頁)、移した時は無料の枠で動かしとりました。今は同じアカウントで別の物を動かすために、月5ドルからの有料の枠にしとります。置き場の話はCloudflare WorkersでLP公開|無料枠と商用の話に書きました。AI を呼ぶ部分は、置き場とは別に使った分だけ料金がかかるので、9月に、同じ回線あたりと見本全体の、回数の上限を AI に入れてもらいました。Webアプリ にする時は、置き場の費用と AI の費用を分けて見積もります。

Excel の次の置き場として、クラウドの業務アプリに移す道もあります。kintone で粗利を見る仕組みを作った記録がkintoneで粗利管理アプリを作ったです。kintone で JavaScript を使って画面に手を入れるなら、スタンダードコースから上が要ります。公式の料金の頁では、スタンダードは1ユーザー月1,800円(税抜き)で、最小10ユーザー。なので最小でも月18,000円(税抜き)からです(2026年10月22日に確認)。

Excel の手作業、どこで自動化するか迷っとったら

今の表と、誰がどこで使うかを教えてもらえたら、VBA・Webアプリ・kintone のどれが合うかと、作る形をこちらで書き起こします。

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